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こんにちは、NPO法人パープル・ハンズです

  • 執筆者の写真: 永易至文
    永易至文
  • 6月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月31日

台東区協働事業提案制度による「性的マイノリティと性の多様性に関する人権啓発活動」、通称「カラフル=たいとう」を、1年間にわたって運営する、特定非営利活動法人パープル・ハンズです。きょうは私たちの自己紹介をさせてください。


いま、LGBT(性的マイノリティ)の活動がとても盛んになりました。地域でグループを作り、定期的なお茶会・ミーティングや相談会を開催することをはじめ、同性パートナーシップの推進、子ども・若者支援、企業への働きかけなど、さまざまな取り組みが見られます。


そのなかでパープルハンズは、性的マイノリティの高齢期、老後について取り組む団体です。こうした活動はまだ珍しく、メインに掲げているのは当会ぐらいかもしれません。


パープルハンズは2013年設立で、現在12年目に入りました。


活動の1つ目は「老後を考え、つながるNPO」としてさまざまな集いの場の運営。なんでもおしゃべりするパープル・カフェ、一品持ち寄りでの食事会、猫を切り口に暮らしをあれこれ語る「猫カフェ」(猫好きメンバーが運営)のほか、中高年の性的マイノリティ女性のための会、親の介護をしている性的マイノリティのための「ケアラーズカフェ」、同性パートナーと死別した人のための「グリーフ分かち合いの会」など対象別に、リアルやオンライン併用のさまざまなかたちで開催しています。中高年からの当事者が、ゲイバーなど夜の街以外で集まれて、ちょっとまじめな話題もできる場は貴重で、オンラインで地方から参加する人もいます。


2つ目は「暮らしと同性パートナーシップの確かな情報センター」として、社会制度やライフプランに関する当事者向け講座や相談、見学会など学びの活動です。見学では、地域包括支援センター、社会福祉協議会、老人ホームなどのほか、毎年お花見を兼ねて樹木葬の霊園を訪ねています。訪ねた先の事業者のかたも「性的マイノリティの本音が聞けた」と好評をいただき、私たちも、さまざまな場で性的マイノリティの受容が進み始めていることを知り、相互理解になるわけです。


3つ目は「社会発信」として、行政や介護・医療関係者など高齢期にかかわるかたがたへの研修や専門誌の寄稿を行ったり、住民向け「性の多様性」についての啓発講座のご依頼をいただいたりしています。また、当会が事務所を置く中野区では長く当事者向けの区役所相談を担当し、現在は相談のハードルを下げるために、誰でも参加できる「LGBTQ+おしゃべりサロン」のかたちで毎月開催しています。


こうした行政との連携実績をふまえて、昨年、台東区さんに事業提案し、今年ご一緒に取り組むことができることになりました。110名ほどいる賛助会員(会費3000円。全国から)に7名もの台東区民がいることも、提案の後押しとなりました(中野区9名に迫ります)。

今後の活動や発信に、どうぞご期待、ご注目ください(このWEBやXで随時、発信してまいります)。


上野駅そばの貸し会議室を利用して開催した、性的マイノリティ版の老後講座(2019年)。講師は筆者。
上野駅そばの貸し会議室を利用して開催した、性的マイノリティ版の老後講座(2019年)。講師は筆者。

 
 
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