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地域の民生・児童委員さんへの研修会

  • 執筆者の写真: 永易至文
    永易至文
  • 9月1日
  • 読了時間: 2分

 台東区協働事業提案制度 令和7年度実施事業「性的マイノリティと性の多様性に関する人権啓発活動」では、活動の柱の一つとして、分野別で対象のかたへ向けての研修会を開催しています。


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 6月3日には、地域で見守りの担い手として活躍くださっている、民生・児童委員のみなさまへの研修でした。

 内容は、1)性の多様性についての基礎知識、2)地域に暮らす性的マイノリティ当事者の課題、そして当会(NPO法人パープル・ハンズ)の会員でもあり、地方都市で民生委員を務める女性(性的マイノリティではないかた)にZOOMをつないで出演いただき、支え手の側から見える課題などについて、話してもらいました。

 性的マイノリティは種々の要因から、地域で孤立・孤独や引きこもりの当事者になりやすい傾向があります。しかし、地域の孤立・孤独や引きこもり当事者のなかには性的マイノリティの人もいるということはまだまだ十分に認識されていません。また、同質性の高い子供の世界で周囲とちょっと違うところのある子供は、とかくいじめやからかいの対象となりやすく、そこには性的マイノリティの子もそうなりやすいことが種々の調査でも明らかになっています。

 こうした課題意識から計画された研修会でしたが、みなさんとても熱心に聴講くださり、アンケートもびっしりと記述がありました。


【アンケートから】

  • 自分は性的マイノリティに差別心はないと思っていたが、無意識の笑のネタに加わっていたことに気づいた。

  • 頭ごなしに判断せず、同等にお話できればと思います。

  • これまでもジェンダーの研修を聞く機会がありましたが、今回とてもわかりやすく理解できました。一人ひとりが固有なセク シュアリティーの主体、“普通の人”などいない。

  • “自分の家族のなかに(性的マイノリティの人が)いたらどうする?”という言葉にハッとしました。


 終了後も講師に声をかけてくださるかたや、まだ繋がっているZOOMでゲストの民生委員の人と情報交換しあうかたなど、余韻のある研修となりました。地域活動のなにかの参考になれば幸いです。

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