トランスジェンダーってどんな人?
- 6 日前
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トランスジェンダーとは、出生時に医師が身体的特徴により判断し戸籍に記載される、割り当てられた性別(男/女)と「性自認」が一致しない状態や、そのような人のことを指します。よく「心の性と体の性が一致しない人」といった説明がされますが、この表現はあまり正確ではありません。

まず、「心の性」と言うと、恋愛対象や趣味・好みなど、性自認とは別の要素まで混ざってしまうことがあります。性自認とは、自分がどの性別であるか又はないかというアイデンティティのことです。
また、「体の性」という言い方にも注意が必要です。体の特徴には外性器・内性器だけでなく、染色体やホルモンなど複数の側面があります。
これらの特徴は、生物学的には複雑で入り組んだもので、「女性の体の特徴はこうである」「男性の体の特徴はこうである」と単純に2分できるものではないことがわかっています。しかし、出生時の性別は通常「男」か「女」のどちらかとして割り当てられ、戸籍などの書類に記録されます。そのため、「体の性」ではなく「割り当てられた性別」が、性自認と一致しているかどうかが問題となるのです。
そして、この2つが一致しない人をトランスジェンダー、一致する人をシスジェンダーと呼びます。「トランス」は「越える」とか「反対側」といった意味で、「シス」は「こちら側」「同じ側」という意味です。
世の中の多くの人は、割り当てられた性別と性自認が一致しているため、シスジェンダーです。「多数派にまで名前が必要なのか」と思う人がいるかもしれませんが、一方の人たちに特別な名前をつけると、その人たちを「普通とは違う人たち」とみなして特別視することになってしまいます。両方に名前があれば、お互いを対等に尊重することができます。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、アセクシュアル、ヘテロセクシュアルといった性的指向に関わる話(~~~コラム参照)と、トランスジェンダー、シスジェンダーといいった性自認に関わる話は、それぞれ区別して考える必要があります。
同性愛者(レズビアンやゲイ)の人々の多くはシスジェンダーです。しかし、同性愛者の中にも、少数ながらトランスジェンダーの人がいます。例えば、出生時に割り当てられた性別は女性であったものの現在は男性として生きていて、かつ恋愛対象が男性であるといった場合です。逆に、自分のことをシスジェンダーの同性愛者だと思っていた人が、性自認が揺らいだり、後になって自分がトランスジェンダーであることに気づくという場合もあります。
なお、言葉による区別はあくまで便宜的なものであることに注意する必要があります。一口にトランスジェンダーといっても、一人ひとりの思いやあり方は多様です。その人自身の思いやあり方を踏まえて接するべきだということを、忘れてはならないでしょう。



