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人のセクシュアリティは総合的に形成されるもの……3つの「性」④

  • 執筆者の写真: 永易至文
    永易至文
  • 6月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月31日

人の性のありよう(セクシュアリティ)は、身体の性別(男/女、雌/雄)だけがすべてではなく、これまでご紹介してきた性別、性自認、性的指向の3つの面の総合で成り立っているといえます。そういう考え方に慣れるために、有名人の例で考えてみましょう。

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性的マイノリティのタレントとして著名なマツコ・デラックスさんは、身体の性別は男で、自分のことを男性として自認していると思います。シスジェンダーですね。しかし性的指向は男性のかたが好きだと公言しています。シスジェンダーの男性同性愛者です。


やはり性的マイノリティのタレントとして人気のあるはるな愛さんは、男性として生まれましたが、女性として自分の性自認を形成してゆきました。トランスジェンダー女性です。そして、女性として男性のパートナーがいることをブログで読んだことがあります。つまり性的指向は異性愛なのです。トランスジェンダー女性の異性愛者です。


同じ性的マイノリティのタレントとはいっても、分析的に考えると違いがあるわけです。


また、元日本女子代表でもある女子プロサッカー選手の横山久美選手は、身体の性別は女性ですが、性自認は男性であることを公表しています。そして女性のパートナーとアメリカで結婚したことがニュースになりました。トランスジェンダー男性の異性愛なのですね。一見、女性どうしのカップルなのでレズビアン(女性の同性愛者)と思うかもしれませんが、本人のアイデンティティはそうではないようです。


いかがでしょうか。頭の整理がつきそうでしょうか?


さて、あなたご自身の、性別、性自認、性的指向の組み合わせは、どのようなものですか? これまでそうしたことを考えたことがありますか?




*このコラムは、台東区の公式見解を表すものではありません。

 
 
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