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大学のなかの性的マイノリティ

  • 5 日前
  • 読了時間: 2分

 子ども・若者の居場所についてご紹介しましたが、大学生の場合、大学のLGBTサークルが大きな役割を果たしています。


 近年は多くの大学にLGBT当事者のサークルがあります。軽い活動では、ランチやお茶会をしながらダベる、飲み会、メーリングリストや掲示板で交流、などなど。「生協のテラスでテーブルに置いたレインボーフラッグが目印です。気軽に来てください」なんてSNSで呼びかけていたりします。活動っぽいことなら読書会、旅行・合宿、学園祭企画や学内イベント(講演会や映画会、さては演劇など)、フリーマガジンの制作、学外のパレードイベントなどへの参加、他大学サークルとのインカレ活動などなど。


 大きな大学で歴史もあるサークルだと、卒業生がいろんな会社にいたりするので、就活サークルの一面も。「先輩、この会社、カミングアウトしても大丈夫っすか?」「見かけは性別移行してますが戸籍変更まだなんです。それでもOKな会社ですか?」ーーそんな情報も聞けるようです。


 欧米の大学でLGBTサークルは、70年代に同性愛者の活動が勃興したころに始まります。現在も、日本で悩んでいた当事者が留学先の大学でLGBTサークルを知り、目からウロコが落ちたという話はよく聞きます。

 大学へ入り、若者らしい「自分ってなに?」という課題に向き合うとき、おなじ仲間と出会い、交流できることが、どれだけ本人の自己発見や自己受容にプラスとなるか、はかりしれません。


 メインの授業でも、セクシュアリティ関連の講義は学生に人気があり、多くの受講者を集めています。現在では性的マイノリティであることを公表している教員もおり、教育・研究の指導者であると同時に、当事者の学生にとって、一つの大人のロールモデルともなっているのではないでしょうか。


 大学には、無料で臨床心理士などのカウンセラーに相談できる学生相談室がありますが、相談室のカンセラーたちもセクシュアリティの多様性について理解を深め、学生の相談に応じるよう努めています。(なお、小中学校においても、スクールカウンセラーが、性の多様性に関する相談に対応しています。)


 大学では近年、性的指向や性自認に関するガイドラインを定めるところも増えました。学生証やトイレ・更衣室の利用、教室での呼称からハラスメント禁止の明言など、大学がすべての学生・教員にとって安全な場となることを掲げています(東京大学の例

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