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安心して集える居場所の必要性

  • 5 日前
  • 読了時間: 2分

性的マイノリティの若者たちには、どういうサポートが必要なのでしょうか。私は3つあげたいと思います。



 一つ目は、安心して当事者が集える場です。性的マイノリティの当事者が集まる場というと、新宿二丁目などをあげるかたがいます。当事者が多く集まる有名な場所で、そこで得られるものはたしかにあるでしょうが、基本的に“夜の街”であり、お金がなく自分で判断する力が十分でない若者が安全に過ごせる場所ではありません。もちろん学齢期の子どもたちには適しません。


 都会の繁華街には、自分の環境----とくに地方の環境に耐えきれなくて家出のようにして出てきた若者もいます。しかし、都会での生活資金に困ると、大人に性を売ることで生き繋ぐ場合もあります。お金のために、危険な薬物の使用を強要されたり、性的搾取にあうこともあります。


 お酒や薬物、性的搾取が介在せず、自己決定とプライバシーの安全が担保された場所で、自分とおなじような年代の当事者と集える場が必要なのです。「性的マイノリティは自分だけではない」ということを五官でもって感じられる場所です。昼間に開かれているということも大切です。セーフスペースとか、ピアスペースという言い方をしてもいいでしょう。


 二つ目には、そこで良質な情報や相談が提供されること。性的マイノリティに関する、系統だった、正確な、有益な情報が提供されることです。場(スペース)に図書などを備えたライブラリーが常設されているのもいいですね。学校図書館のように人の目を気にせず読むことができます。


 本だけでなく、直接、相談というかたちで情報を得ることも大切です。トレーニングを受けたカウンセラーやスタッフが話を聞き、いろいろな情報を案内することも有益です。


 三つ目は、当事者の「おとな」から話を聞く経験です。生き方のロールモデルを知ることができます。性的マイノリティの子どもには、異性愛者やシスジェンダーの親はロールモデルになりにくい。当事者のロールモデルが必要なのです。


 ただし、このロールモデルは、あまり年上では話が遠すぎるし、時代の背景も違うでしょう。ちょっと年上、大学生ぐらいの若者がいいですね。どうやって学校時代を乗り越えてきたか、いまどう思っているのか、少し先のロールモデルが子どもたちをエンパワーすると思います。

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