性的マイノリティの子どもたちが抱える3つの困難
- 5 日前
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ここで性的マイノリティの子どもや若者たちが直面する困難を、整理してみましょう。

1つ目には、自分が性的マイノリティであることに気づいても、自分を受け入れられない、受け入れることがとても困難であるケースが多い、ということです。社会の性的マイノリティに対するイメージ、おもにはバラエティ番組での取り上げ方や、“夜の世界”といったイメージから来るものでしょうが、それらのイメージが強く、子どもが「自分はそうなのである」と受け入れることのハードルが高いのです。
2つ目には、もし自分がそうだと気づいても、そんな自分をぜったい人に知られないよう“素の自分”を隠す。つまり嘘をつきながら生きなければならないケースが多いということです。友だちとの“恋バナ”にも、好きな同性を異性に置き換えて話すことになり、ついた小さな嘘はかならずどこかにほころびが生じ、それをとりつくろうと、嘘は雪だるまのようにどんどん大きくなって、ときには自分を押しつぶすこともあるのです。
自分を固く秘めて生きるということは、自分とおなじような仲間に出会うことも難しくさせます。もちろん、現代はインターネットが普及し、それによって良質な情報を知ったり、出会いを得たりもできるでしょう。一方で、性的マイノリティに関するネット情報の多くが性的なものに結びつき、その先には、大人による性的搾取の対象となったり、性暴力や性感染症の危険性と隣り合わせであったりすることも、また一面の事実です。つまり、ネットを通じた安全で健全な出会いを得ることは、想像以上に難しいのが現状なのです。
3つ目には、自分の将来をイメージできない。先述のように、世の中にある性的マイノリティのイメージは、性のイメージと結びついたものが多く、普通に働き、家庭をもつという“おとな”のイメージにあてはまる性的マイノリティを見たことがない。身近にロールモデルがいないケースが多いわけです。
そもそも親が「ロールモデル」になりません。性的マイノリティの子どもは基本的に性的マジョリティの親から生まれ、性的マジョリティの家庭に育ちます。また、相談をしようにも性に関することは親に言うことがはばかられますし、親自身も性的マイノリティに関して正しい知識を十分にもっているとはいえません。
こうした困難をふまえ、性的マイノリティの子どもたちにきめの細かい理解と配慮が必要です。



