性的マイノリティの子どもたちは、いつ“気づく”?
- 5 日前
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このコーナーでは、性的マイノリティの子ども・若者の置かれた状況を理解していただくための内容を掲載します。
性的マイノリティであることは、成人以後の話に限定されません。子ども・若者のなかにも、性的マイノリティはいます。

性的マイノリティは、自分がそうであることにいつ気づくのでしょう。
ゲイ・バイセクシュアル男性を対象にインターネット調査を続けている日高庸晴教授(宝塚大学)が、1999年にはじめて行なったインターネット調査の結果(有効回答数1025人)を平均すると、
13.1歳でゲイであることをなんとなく自覚し、
13.8歳で同性愛・ホモセクシュアルという言葉を知り、
15.4歳で自分は異性愛者ではないかもしれないと考え、
17歳でゲイであることをはっきり自覚した、
と紹介していました。ひとつのものさしとして興味深いと思います(データは日高庸晴『LGBTQ+の健康レポート--誰にとっても心地よい医療を実装するために』医学書院、2024年)。
これらの時期は中学・高校時代にあたり、第2次性徴や思春期の時期に重なります。学校という同質性の高い閉じた空間のなかで、周囲の友人の多くが異性に性的関心を示し、若者に強い影響力をもつテレビドラマやJ-POPなどの歌詞では、つねに男女の恋愛模様が描かれるなかで、若いゲイは、男性に感情を向ける自分はいったい何者なのかという思いや戸惑い、違和感にさいなまれていきます。同時に、それは誰にも告げてはならないことだ、と動物的な鋭さで感じ取るのです。きっとレズビアン女性も同様でしょう。
トランスジェンダーの子ども・若者はどうでしょうか。
GID(性同一性障害)学会(現 GI学会)の理事長もつとめる中塚幹也教授(岡山大学)によれば、性同一性障害として岡山大学ジェンダークリニックを受診した当事者が身体の性別に違和を感じ始めた時期は、小学校入学以前が56.6%、小学低学年が13.5%、高学年が9.9%、中学が9.7%、高校以後が7.9%とのことです。とくにFTM(出生時に女性とされ、ジェンダーに関するアイデンティティを男性として形成したもの)にかぎると、小学入学以前での気づきが70%と、群を抜く高さを示しています(これらの数値はこちら にも紹介されています)。
私も、小さいときに七五三の晴れ着を嫌がった思い出を語る当事者の話を聞いたことがあります。



